Global Research Report
The Web of Science™ でリサーチフロントを特定する:
定量指標から定性的な解釈の世界へ
研究者や研究管理や評価、研究助成に携わる皆様に向けて、the Web of Science から得られるリサーチフロントデータと、専門領域の構造とダイナミクスを視覚化したマップを通じて研究を詳細に評価するお勧めの方法を紹介します。
マップでは、ある論文と他の論文が共通の用語でつながった引用のネットワークを形成しています。論文間の類似性によってマップ内の近接性が決まり、論文のさまざまな密集度によって知識の「山」や「島」といった構造が生まれます。
アナリストはマップ内で研究者、機関、資金提供者、ジャーナルを特定して、さまざまな分野における組織の参画度や時系列的変化を評価することができます。これにより、中心となる研究者や新たな注目トピックの特定など、現在何が起きているかをより詳細に把握できるようになります。
アナリストはマップ内で研究者、機関、資金提供者、ジャーナルを特定して、さまざまな分野における組織の参画度や時系列的変化を評価することができます。これにより、中心となる研究者や新たな注目トピックの特定など、現在何が起きているかをより詳細に把握できるようになります。
レポート内容抜粋:
リサーチフロントとは
Derek de Solla Price (1965) は、研究には定義可能な「リサーチフロント = 最前線」があるという考え方を確立し、それを見つけ出すために引用パターンを活用しました。「同年中に発表されたごく一部の論文が後発論文で集中的に取り上げられている場合、研究が活発な最前線 (リサーチフロント) と見なすことができる」と述べています。
Web of Science Research Fronts™ の使い方とその価値
引用を手がかりにあぶり出されたトピックは、既存の領域におけるブレークスルーかもしれませんし、形を取りつつある新興分野のような前例のない、ときには学際的な研究分野かもしれません。重要な研究管理上の手がかりが浮き彫りになります。
日本科学技術振興機構 (JST)による主なリサーチフロント使用例の分析
学術論文の爆発的増加により、かつての科学者のように、研究分野のすべての学術論文に目を通すのは困難になっています。そのため、計量書誌学的分析を利用することで、人為的なバイアスがかからないようにして適切に絞り込む必要があります。
JSTでは、主要な科学論文の中からレビューし資金提供の対象候補となる重要な新しいトピックを特定するためにリサーチフロントを使用しています。
JSTでは、主要な科学論文の中からレビューし資金提供の対象候補となる重要な新しいトピックを特定するためにリサーチフロントを使用しています。
リサーチフロントマップ活用
リサーチフロント分析を資金提供プログラムのためだけに限定する必要はありませんが、プログラムを管理するうえでとても頼りになることは確かです。
研究者はまた、学術界を広く見渡して、現在いる場所から新しいリサーチフロントや (自分の分野で次に何が起こり、イノベーションはどのように起きるのか)、完全に未開拓の分野に向かう道を探すことができます。また別の種類の疑問、「自分の研究はどこで使われているのだろう」にも答えが見つかります。
研究者はまた、学術界を広く見渡して、現在いる場所から新しいリサーチフロントや (自分の分野で次に何が起こり、イノベーションはどのように起きるのか)、完全に未開拓の分野に向かう道を探すことができます。また別の種類の疑問、「自分の研究はどこで使われているのだろう」にも答えが見つかります。