Clarivateレポート

製薬企業が注目すべき医薬品とそれを支える新技術
「ドラッグデリバリーシステム」の課題とこれから

製薬業界は今、転換期を迎えています。過去10年間の科学的ブレークスルーに支えられた新しい治療法が臨床的成功を収め、これまで満たされていなかった医療ニーズを持つ患者さんに治療法を提供し始めています。
その一方で、医療費抑制に向けた政府の 取り組み、高止まりする資本コスト、世界的な地政学的紛争といった外部要因が、このセクターへの投資意欲にブレーキをかけています。製薬企業が世界で生き残るためには、注目すべき医薬品を見極めるとともに、新たな技術への関心と、そこに存在する課題を理解することが必須となるのではないでしょうか。

本レポートでは、Par1として、クラリベイト ライフサイエンス&ヘルスケア事業部 プレジデント ヘンリー・レヴィが注目すべき医薬品と、近年の製薬企業を取り巻く環境について、Part2として、東京大学名誉教授 片岡一則氏に「革新的な薬剤および遺伝子のターゲティングおよびデリバリー手法の開発」と題し、近年注目を集めており、片岡氏の研究テーマでもあるドラッグデリバリーシステム(DDS)について述べていただきます。

Part 1

Drugs to Watch から紐解く
今後ブロックバスターとなりえる
製薬企業が注目すべき医薬品

クラリベイト
ライフサイエンス&ヘルスケア事業部
プレジデント
ヘンリー・レヴィ


クラリベイトが毎年発行する「Drugs to Watch」では、5年以内にブロックバスターになる、あるいは治療パラダイムを変革すると予測される、最近発売された医薬品や今年発売予定の医薬品を紹介しています(ブロックバスターとは、 一般的に年間売上10 億ドルというマイルストーンを意味します)。 本レポートでは、その続編として、近年の製薬企業を取り巻く環境、昨年までに紹介をした注目すべき医薬品がその後どのような結果を経て現在にいたっているのか、そして、日本市場を取り巻く環境は今どのようになっているのかについて言及します。

Part 2

革新的な薬剤および遺伝子のターゲティングおよびデリバリー手法の開発

公益財団法人川崎市産業振興財団 副理事長 /
ナノ医療イノベーションセンター センター長 /
東京大学名誉教授 /
2023年クラリベイト引用栄誉賞 受賞(化学)
片岡 一則 氏


精密設計された分子の自己組織化に基づいて構築されるウイルスサイズのナノ DDS は、低分子薬物のデリバリーにとどまらず、核酸医薬やたんぱく質などの新しいモダリティのターゲティングや画像診断のための造影剤への展開などが期待されています。 本レポートでは、この様なナノ DDS の中でも特に高分子ミセル型 DDS(PM-DDS)について、その現状と将来の動向に焦点を当てて解説します。また、低分子医薬に加えて、核酸ベースの薬物(siRNA、ASO、mRNA など)のデリバリーのために片岡氏らが開発して来た PM-DDS に焦点を当て、特に臨床段階に進んだものについてもご紹介します。

レポートのダウンロードをご希望の方は、以下のフォームに必要事項のご入力をお願いいたします。

HIDDEN FIELDS BELOW